あなたは、こんな風に感じたことはありませんか?
「本当は引き受けたくないけど、嫌われたくないから『はい』と言ってしまう」
「断るのが苦手で、いつも損な役回りばかり引き受けてしまう」
「相手に悪いなと思って、言いたいことを我慢してしまう」
もしひとつでも心当たりがあるなら、あなたはきっと、とっても優しい人ですね。
周りの人の気持ちを大切にできるのは、あなたの素晴らしい長所です。
でも、その優しさゆえに、いつの間にか『ノー』と言えない自分になってしまって、心の中でモヤモヤを抱えていませんか?
無理をして引き受けた結果、疲れ切ってしまったり、ストレスを感じてしまったり…。
そんな状態が続くと、あなた自身の心も体も悲鳴を上げてしまいます。
でも、安心してくださいね。
『ノー』と伝えることは、決して悪いことではありません。
むしろ、あなたの心を守り、より良い人間関係を築くための、大切なコミュニケーションスキルなんです。
今日は、あなたも無理なく『ノー』と言えるようになるための、とっておきの方法をお伝えします。
『断る』って、実はあなた自身を大切にすること
私たちは、誰かに何かを頼まれたとき、「断ったら嫌われるんじゃないか」「相手に迷惑をかけてしまうんじゃないか」と、つい考えてしまいがちですよね。
でも、考えてみてください。
もし、あなたが本当に困っているときに、相手が無理をして引き受けてくれたとしたら…。
あなたは嬉しいと感じる一方で、もしかしたら「申し訳ないな」とか「無理させてしまったかな」という気持ちになるかもしれません。
無理をして引き受けたことで、あなたが不機嫌になったり、ストレスを抱えたりしてしまっては、結果的に相手との関係にも影響が出てしまう可能性があります。
だからこそ、『断る』ことは、自分自身の心の健康を守るだけでなく、相手との健全な関係を築くためにも、とても大切なことなんです。
角を立てずに『ノー』を伝える魔法のコミュニケーション術
「そうは言っても、やっぱり断るのは勇気がいる…」
そう感じたあなたに、ぜひ試してほしいのが『アサーティブコミュニケーション』という考え方です。
難しそうな言葉に聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、
『自分も相手も大切にしながら、自分の意見や気持ちを正直に、適切に表現するコミュニケーション方法』
のこと。
つまり、『ノー』と言うときも、相手を傷つけたり、関係を壊したりすることなく、あなたの意思をしっかりと伝えることができるようになるんです。
具体的なステップを見ていきましょう。
ステップ1:まずは『感謝』を伝える
何かを依頼された時、まず最初に「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えましょう。
例えば…
「〇〇さん、お声がけくださってありがとうございます!」
「声をかけてくれて嬉しいんだけど…」
このように、まずは相手があなたに期待してくれたことや、頼ってくれたことに対して、感謝の気持ちを伝えることで、相手は『自分を尊重してくれているな』と感じてくれます。
この一言があるだけで、その後の断りの言葉が、ぐっとスムーズに、そして温かく響くようになりますよ。
ステップ2:できない『理由』をシンプルに伝える
次に、あなたがその依頼を引き受けられない理由を、正直に、そしてシンプルに伝えましょう。
ポイントは、長々と説明しすぎないこと。
言い訳がましく聞こえないように、簡潔に伝えることが大切です。
例えば…
「残念なんだけど、その日はすでに先約が入っていて…」
「ごめんね、今ちょっと抱えている仕事が多くて、引き受けるのが難しいんだ」
「体調があまり良くなくて、今回は見送らせてほしいな」
具体的な理由を伝えることで、相手は「仕方がないな」と納得しやすくなります。
もし、具体的な理由を言いたくない場合は、「ちょっと都合が悪くて」「今回は難しい」といったぼかした表現でも大丈夫です。
ステップ3:『代替案』を提示してみる(もし可能なら)
もし、あなたが提案できる代替案があるのなら、ぜひ伝えてみましょう。
これは必須ではありませんが、代替案を提示することで、相手への配慮が伝わり、よりポジティブな印象を与えることができます。
例えば…
「今回は難しいんだけど、もし来週の〇曜日ならお手伝いできるよ」
「私にはできないんだけど、〇〇さんなら力になってくれるかもしれないね」
「今すぐは難しいけど、〇日以降なら少し時間が取れるかも」
このように、あなたにできる範囲で協力する姿勢を見せることで、相手も「ありがとう」「助かるよ」と感じてくれるはずです。
『断る』ことは、あなたの人生の主導権を握ること
『ノー』と言えるようになることは、決してわがままになることではありません。
それは、あなた自身の時間、エネルギー、そして心の健康を大切にするということ。
そして、本当に大切なことに力を注ぐための、大切な選択なんです。
最初は少し勇気がいるかもしれません。
でも、練習すればするほど、きっとスムーズに、そして自信を持って『ノー』と言えるようになりますよ。
あなたが心地よく、あなたらしく生きるために、今日から少しずつ『アサーティブネス』を意識してみてくださいね。
あなたの心が、もっと軽やかに、もっと自由に輝くことを心から願っています。
らくぼ先生からのメッセージ
もし、あなたが今、人間関係や仕事で悩んでいるなら、一人で抱え込まずに、いつでもらくぼ先生に話してみてくださいね。
あなたの心が少しでも楽になるよう、一緒に解決の糸口を探していきましょう。
らくぼ先生の『今日の一歩』
今日、あなたが「ちょっと苦手だな…」と感じる『ノー』を言うべき場面に遭遇したら、今日の記事で紹介した3つのステップを思い出してみてください。
小さな一歩からで大丈夫。
自分自身を大切にする勇気を、応援しています!