いつも頑張っているあなたへ。
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ!」って、毎日たくさんのことに追われていませんか?
「器用にいろんなことを同時にこなせる人が羨ましいな」なんて感じたことはありませんか?
実は、たくさんのことを同時にこなそうとすること、つまり『マルチタスク』は、私たちが思っているほど効率的ではないんです。
今日は、その秘密と、あなたの生産性をグッと高めるための心理学的なヒントをお伝えしますね。
実は非効率?マルチタスクの罠と『スイッチングコスト』
私たちは、たくさんのタスクを同時に進めることを『効率的』だと考えがちです。
でも、心理学的には、これはちょっとした『幻想』なんですね。
なぜかというと、私たちの脳は、複数のことを同時に完璧に処理するのが苦手だからです。
たとえば、メールをチェックしながら企画書を書いて、SNSの通知が来たらそっちも見て…なんてこと、ありませんか?
これって、一見するとたくさんのことをこなしているように見えますよね。
でも、実はそのたびに脳は別の作業に『切り替え』を行っています。
この『切り替え』の際に発生する時間やエネルギーのロスを、心理学では『スイッチングコスト』と呼びます。
まるで、車で高速道路を走っているときに、頻繁に車線変更を繰り返しているようなものです。
目的地にはたどり着けるけれど、その分余計な労力と時間がかかってしまいますよね。
この『スイッチングコスト』が積み重なることで、結果的に一つのことに集中しているときよりも、効率が落ちてしまうんです。
「あれ?さっきまで何考えてたんだっけ?」
「結局、何も進んでない…」
こんな風に感じた経験、あなたにもあるのではないでしょうか?
『スイッチングコスト』を減らして集中力を高める方法
じゃあ、どうしたらこの『スイッチングコスト』を減らして、もっと集中して物事を進められるようになるのでしょうか?
その秘訣は、『シングルタスク』にあります。
『シングルタスク』とは、その名の通り、一つのことに集中して取り組むこと。
シンプルなことですが、これが驚くほど効果的なんです。
具体的に、今日からできることをいくつかご紹介しますね。
1.『やることリスト』は最小限に
「今日中に終わらせること」を書き出すのは良いことです。
でも、そこに何十個ものタスクを詰め込んでいませんか?
大切なのは、今日『絶対に』終わらせたいことを3つだけ選ぶこと。
それ以外のことは、明日に回す勇気を持ちましょう。
あれもこれもと欲張らず、まずは本当に大切なことに絞り込むことで、心が軽くなりますよ。
2.デジタルな誘惑をシャットアウト
スマホの通知、SNS、新着メール…これらはあなたの集中力を奪う最大の犯人かもしれません。
作業中は、通知をオフにする、使わないアプリは閉じる、可能であればスマホを別の部屋に置いてみるのもいいでしょう。
デジタルデトックスの時間を意識的に作ることで、驚くほど集中できる自分に気づくはずです。
3.『ポモドーロ・テクニック』を試してみよう
「なかなか集中力が続かない…」そんなあなたにおすすめなのが、『ポモドーロ・テクニック』です。
これは、たった25分間、一つの作業に集中し、その後5分休憩するというサイクルを繰り返す方法です。
「たった25分なら頑張れるかも!」そう思えませんか?
短い集中と短い休憩を繰り返すことで、脳の疲れを溜めずに、高い集中力を維持することができます。
休憩中は、温かい飲み物を飲んだり、軽く体を動かしたり、窓の外を眺めたり…完全に作業から離れてリフレッシュすることが大切です。
4.『時間』ではなく『タスク』で区切る
「〇時までこれをやろう」と時間で区切るよりも、「この資料のこの部分まで終わらせよう」と、具体的なタスクのゴールを設定する方が効果的です。
終わりが見えることで、集中力も続きやすくなりますし、『終わった!』という達成感が次の行動へのモチベーションにも繋がります。
あなたのペースで、集中できる自分を育てよう
私たち女性は、仕事もプライベートも、本当にたくさんの役割を抱えていますよね。
だからこそ、限られた時間の中で、いかに効率よく、そして心穏やかに過ごすかが大切になります。
マルチタスクを手放してシングルタスクに切り替えることは、最初こそ少し戸惑うかもしれません。
でも、少しずつ意識を変えていくだけで、
目の前のタスクがみるみるうちに片付いていく感覚を味わえるはずです。
そして何よりも、一つ一つのことにじっくり向き合うことで、あなたはもっと丁寧に、
そして心豊かに日々を過ごせるようになります。
今日から、たった一つでいいので、意識して『シングルタスク』を試してみてください。
きっと、あなたの集中力は高まり、仕事もプライベートも、もっと充実したものになるはずです。
あなたの毎日が、少しでも楽に、そして輝かしいものになることを心から願っています。