「どうして私っていつもこうなんだろう…」
「あの時あんなこと言わなければよかった…」
毎日、頭の中で色々な声が聞こえてきて、
それに一喜一憂したり、落ち込んだりしていませんか?
まるで、頭の中に小さな自分がもう一人いて、
ずっと何かを喋り続けているような感覚。
こんにちは! 心理学と自己啓発であなたの毎日をちょっと楽にする、
らくぼ先生です。
今日のテーマは、ズバリ 「頭の中の声とあなた自身はイコールじゃない!」
ということです。
実は、私たちの頭の中に浮かんでくる様々な「思考」は、
あなた自身の一部ではあるけれど、
それがあなたの全てではないんです。
むしろ、
あなたはそれらの思考を客観的に眺める
「傍観者」になることができるんですよ。
この記事を読めば、
- 頭の中のぐるぐる思考に悩まされにくくなる
- ネガティブな考えが浮かんでも、上手にスルーできるようになる
- もっと軽やかに、自分らしい選択ができるようになる
そんなヒントが見つかるはずです。
ぜひ最後まで読んで、
心のモヤモヤをスッキリさせていきましょう!
あなたを悩ませる「頭の中の声」の正体とは?
私たちは一日に何万回も思考していると言われています。
その中には、
今日のランチどうしようかな、
といった些細なことから、
将来への不安、
過去の後悔まで、
本当に様々な内容が含まれていますよね。
この絶え間なく湧き出てくる思考は、
例えるなら「脳内おしゃべり」。
勝手に湧いてきて、
勝手に話しているようなものなんです。
心理学では、
この自分の思考や感情を客観的に認識することを
「メタ認知」と呼んだりします。
まるで、もう一人の自分が、
少し離れたところから自分の心の中を眺めているようなイメージです。
このメタ認知能力を高めることが、
思考に振り回されないための第一歩。
なぜなら、思考と自分自身を同一視してしまうと、
ネガティブな思考が浮かんだ時に、
まるでそれが「本当の自分」であるかのように感じてしまい、
苦しくなってしまうからです。
例えば、「私って本当にダメだな」
という思考が浮かんできたとします。
この時、思考と自分を同一視していると、
「やっぱり私はダメなんだ…」と落ち込み、
自己否定のループにハマってしまいます。
でも、メタ認知の視点を持つと、
「あ、今、『私ってダメだな』っていう思考が浮かんできたな」と、
思考そのものと距離を取ることができるのです。
それはただの「思考」であって、
「真実」や「あなた自身」とは限らない、
と気づけるわけですね。
あなたは思考の「傍観者」になれる
「思考はあなたの一部ではあるけれど、あなた自身ではない。
あなたは思考の傍観者である」
この言葉、すごく大切なのでもう一度言いますね。
想像してみてください。
あなたは映画館のスクリーンに映し出される映画を観ている観客です。
スクリーンには、楽しいシーンもあれば、
悲しいシーン、ハラハラするシーンも映し出されます。
でも、どんなシーンが映し出されても、
あなたはあくまで「観ている人」ですよね?
スクリーンの中の出来事が、
そのままあなたに起こっているわけではありません。
頭の中に浮かぶ思考も、これと似ています。
様々な思考が浮かんでは消えていくけれど、
あなたはそれを「観察」することができるんです。
「あ、今ネガティブな考えが浮かんでるな」
「これはいつもの不安パターンだな」
そんな風に、自分の思考に気づき、
ラベルを貼ってみるのも効果的です。
まるで、空に浮かぶ雲を眺めるように、
ただその思考が通り過ぎていくのを 感じてみましょう。
あなたの心にもいる?天使と悪魔のささやき
私たちの頭の中には、
まるで天使と悪魔がいるかのように、
ポジティブな思考とネガティブな思考が常に存在しています。
「大丈夫だよ、きっとうまくいく!」
と励ましてくれる天使のような声。
「どうせ無理だよ、やめておきなよ…」
と足を引っ張ろうとする悪魔のような声。
どちらの声も、あなたの中から生まれてきています。
ここで大切なのは、
どちらの声が良い・悪いでジャッジしないこと。
特にネガティブな思考は、
一見すると私たちを苦しめる 厄介者のように思えますよね。
でも実は、ネガティブな思考にも
役割があるんです。
例えば、「失敗したらどうしよう」という不安は、
私たちに慎重さや準備を促してくれることがあります。
危険を察知し、自分を守ろうとする
本能的な働きでもあるんです。
だから、ネガティブな思考が浮かんでくること自体は、
決して悪いことではありません。
問題なのは、そのネガティブな声に飲み込まれてしまい、
身動きが取れなくなってしまうことなんです。
「気づく」ことが、ネガティブ思考ループから抜け出す鍵
では、ネガティブな思考、
いわゆる「悪魔のささやき」が聞こえてきた時、
どうすればいいのでしょうか?
答えはシンプル。
「あ、今、悪魔がささやいているな」と、
まず“気づく”こと。
多くの人は、ネガティブな思考が浮かんでくると、
無意識のうちにその思考に囚われ、
さらにネガティブな思考を呼び寄せ、
どんどん深みにはまっていきます。
「私ってダメだな」
↓
「だから何をやってもうまくいかないんだ」
↓
「周りのみんなはできているのに、私だけ…」
↓
「もう何もしたくない…」
こんな風に、一つのネガティブな思考が、
あっという間に心の大部分を占領してしまうんです。
でも、最初の「私ってダメだな」という思考が浮かんだ瞬間に、
「おっと、悪魔のささやきが始まったぞ!」
と気づくことができれば、
その連鎖を断ち切ることができます。
「今、私は『自分はダメだ』と考えているな」
と客観的に認識する。
それだけで、その思考との間に少し距離が生まれます。
そして、距離が生まれれば、
その思考に「従う」のか「従わない」のかを
選択する余裕も生まれてくるんです。
大丈夫、あなたは「選択」できる
思考は、勝手に湧いてくるもの。
雨が降ってくるのを止められないのと同じように、
ネガティブな思考が浮かんでくるのを
完全に止めることは難しいかもしれません。
でも、その湧いてきた思考に対して、
どう反応するかは、あなたが「選択」できるんです。
天使の声と悪魔の声、
どちらの声に耳を傾け、
どちらの提案に従うのか。
その選択権は、他の誰でもない、
あなた自身が持っています。
ネガティブな思考が浮かんできたら、
- まず、その思考に「気づく」
「あ、またあの考えが浮かんでるな」 - 深呼吸して、一歩引いてみる
思考と自分を切り離すイメージで。 - その思考を吟味する 「この考えは本当に事実?」
「この考えに従うことで、私は幸せになれる?」 - そして、行動を選択する たとえネガティブな気持ちがあっても、
「今、自分にとって大切なことは何か?」を考え、
それに基づいた行動を選ぶ。
例えば、「新しいことに挑戦したいけど、失敗したら怖いな…」
という思考(悪魔のささやき)が浮かんできたとします。
それに気づいたら、
「確かに失敗は怖い。でも、挑戦しなかったら後悔するかも。
小さな一歩から試してみようかな」と、
別の視点(天使のささやき)を取り入れたり、
不安を感じながらも「とりあえず情報収集だけしてみよう」と
行動を選択したりすることができるのです。
これは、心理学の分野では
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT:アクト)
という考え方にも通じます。
ACTでは、不快な思考や感情を無理やり消そうとするのではなく、
それらをあるがままに受け入れ(アクセプタンス)、
その上で自分が大切にしたい価値(コミットメント)に向かって
行動していくことを重視します。
頭の中の声に振り回されるのではなく、
あなたがあなたの人生の主導権を握る。
そのために、思考を客観視し、
賢く選択していく力を養っていきましょう。
まとめ:あなたはあなたの人生の主人公!思考を上手に使って、もっと輝こう!
今回は、「頭の中の声は自分自身じゃない」というテーマで
お話ししてきました。
- 思考と自分自身はイコールではない(メタ認知)
- あなたは思考の「傍観者」になれる
- 心の中には天使(ポジティブ思考)と悪魔(ネガティブ思考)がいて、
どちらもあなたの一部 - ネガティブな思考が浮かんでも、それに「気づく」ことが大切
- どんな思考が浮かんでも、最終的にどう行動するかはあなたが「選択」できる
これらのことを意識するだけで、
日々の心のあり方が少し変わってくるはずです。
もちろん、すぐに完璧にできるようになるわけではありません。
時にはネガティブな思考に
どっぷり浸かってしまう日もあるでしょう。
でも、そんな自分を責めないでくださいね。
「あ、またハマっちゃったな。でも、気づけたから大丈夫!」
そうやって、少しずつ思考との付き合い方を
練習していくことが大切です。
あなたは、あなたの人生の主人公。
頭の中の声を上手にナビゲートして、
もっと軽やかに、
あなたらしく輝く毎日を送ってくださいね。
らくぼ先生は、
いつでもあなたのことを応援しています!
もし、今日の話が少しでも「役に立った!」
「心が軽くなった!」と感じたら、
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