「新しい自分になりたい」
「何か新しいことに挑戦してみたい」
そう思っているのに、
なぜか最後の一歩が踏み出せない…
そんな経験、ありませんか？
転職活動のサイトを眺めるだけ。
習い事の口コミを検索して終わり。
新しいコミュニティに参加する勇気が出ない。
周りの友達はどんどん新しいことに挑戦して、
キラキラして見えるのに、
自分だけが同じ場所で
足踏みしているような気がして、
焦ったり、
ちょっぴり自己嫌悪になったり…。
でもね、大丈夫。
『怖い』『不安だ』と感じるのは、
あなたが弱いからじゃないんです。
それは、あなたの心が
『自分を守ろう』としている、
ごく自然な反応なんですよ。
今日は、その「怖い」の正体と、
どうすれば乗り越えられるのか、
一緒に考えていきましょう。
あなたを縛る『コンフォートゾーン』ってなに？
その「怖い」という気持ちの正体、
それは心理学で『コンフォートゾーン』
と呼ばれるものと深く関係しています。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれないけど、
全然そんなことないんですよ。
『コンフォートゾーン』とは、
一言でいうと『居心地のいい、安心できる場所』のこと。
いつも通る道、
いつものメンバー、
慣れ親しんだ仕事…。
そこでは、次に何が起こるか大体予想がつくし、
失敗する心配もほとんどありません。
まるで、ぬくぬくとしたお気に入りの毛布に
くるまっているような状態です。
心も体もリラックスできる、
とっても大切な場所。
でも、この居心地の良さが、
時として私たちの成長を
邪魔してしまうことがあるんです。
「ここから出たら、嫌なことがあるかもしれない」
「失敗して、傷つくかもしれない」
そんな風に、心が無意識にブレーキをかけて、
私たちをこの『安心できる場所』に
閉じ込めようとするんですね。
なぜ、一歩踏み出すのはこんなに怖いの？
コンフォートゾーンの外に出ようとすると、
心の中に警報が鳴り響きます。
『危険！』『未知の領域！』って。
これは、私たちの脳が変化を嫌い、
エネルギー消費を抑えようとする
本能的な仕組みでもあるんです。
だから、新しい挑戦を前に
不安になるのは、仕方のないこと。
まずは、
「そっか、今わたし、コンフォートゾーンから
出ようとしてるから不安なんだな」
って、自分の気持ちを客観的に
認めてあげることから始めてみましょう。
それだけでも、心が少し楽になるはずです。
無理しない。コンフォートゾーンを『少しだけ』広げる3つのステップ
いきなり毛布を剥ぎ取って、
極寒の世界に飛び出す必要なんてありません。
大切なのは、ほんの少しだけ、
つま先からそっと外に出してみること。
具体的な３つのステップを紹介しますね。
ステップ１：『今日の小さな挑戦』を決める
いきなり「転職する！」とか
「起業する！」みたいな
大きな目標を立てなくてOK。
本当に、ささいなことでいいんです。
・いつもと違う道で帰ってみる
・カフェで飲んだことのないメニューを頼んでみる
・コンビニの店員さんに「ありがとう」に加えて「今日も頑張ってください」と言ってみる
・気になっていた服を試着だけしてみる
こんな『ベイビーステップ』を
意識してみてください。
これは、コンフォートゾーンのすぐ外側にある
『ラーニングゾーン（学習領域）』に
足を踏み入れる練習です。
ドキドキするけど、
「これくらいなら、なんとかなるかも」
と思えるレベルの挑戦。
この小さな成功体験が、
次の一歩を踏み出す自信に繋がります。
ステップ２：『怖い』気持ちを言葉にする
不安な気持ちは、
頭の中でぐるぐるさせておくと
どんどん大きくなってしまいます。
そんな時は、紙に書き出してみましょう。
「何がそんなに怖いのかな？」
「もし失敗したら、具体的にどうなる？」
「最悪の事態って、どんなこと？」
不思議なもので、言葉にして客観的に見てみると、
「あれ、私が怖がってたことって、
意外と大したことないかも？」
と思えたりするんです。
友達や家族に話してみるのもいいですね。
ステップ３：『できた自分』を思いっきり褒める
小さな挑戦ができたら、
その日の夜、自分をたくさん褒めてあげましょう。
「いつもと違う道、ドキドキしたけど歩けたね、えらい！」
「新しいメニュー、意外と美味しかった！グッジョブ！」
結果がどうであれ、
『挑戦できた』という事実そのものが、
本当に素晴らしいことなんです。
この『自己肯定』の積み重ねが、
あなたのコンフォートゾーンを
少しずつ、でも確実に広げていってくれます。
あなたの世界は、あなたが思うよりずっと広い
新しいことに挑戦するのが怖いのは、
あなたが『成長したい』と
願っている証拠です。
今の場所に満足していれば、
そもそも外の世界に
目を向けようとも思わないはずだから。
怖い気持ちも、不安な気持ちも、
全部あなたの正直な気持ち。
そんな自分を否定しないで、
丸ごと受け止めてあげてください。
そして、ほんの少しの勇気で、
あなたの世界を広げていってほしいなと思います。
コンフォートゾーンの外には、
あなたがまだ知らない素敵な出会いや、
新しい自分自身が待っているはずだから。
応援しています。
